「繋がれる」神様

楽太郎です。
昨日から瀬織津姫様の新しいイラストを描き始めました。

私は以前、かなり集中することで神様っぽいメッセージを降ろすやり方をしていました。
それにはかなり強い念とコンディション、タイミングが噛み合っていなければ再現性がありませんでした。

ただ、最近は無理に神様から言霊的なメッセージを受け取ろうとするのをやめ、身の回りの変化や事象に神様のメッセージを見つけて、勝手に解釈するやり方をしています。
この方法で神様のお導きを受けると、「メッセージを貰わねば!」みたいな気合を入れる必要もなく、変に緊張することもないので気が楽です。

リラックスしていると、かなりインスピレーションが入りやすくなりますし、周りの変化に気づきやすくなります。
ぶっちゃけ、自分のエネルギーの何割に神様の干渉が入っているかわからないくらいです。

瀬織津姫様のイラストを描き始めたのも、神様が「描きなさい」と言ってきたわけではありません。
けれど、なぜか魂の向きでそうなってしまい、エネルギー的になぜか後押しが入っています。
これに関しては、自分でもなぜこの行動をしているのか理解はしにくいです。

ふと思いついたことがあります。
神様が吹き込んだものかわかりませんが、ここに書いてみようと思います。
これからお話することは、戯れごとだと思ってください。

私は瀬織津姫様のデザインを自分で考え、そのイメージを元にイラストを描いています。
人間が事象として神様をキャラクター化するのは、今に始まったことではありません。

例を挙げれば、「大国主命」様や「事代主命」様は、記紀の記述だけではどういう神様かイメージが伝わりづらいと思います。
しかし、七福神の「大黒様」や「恵比寿様」となれば、日本人なら誰もがイメージをしやすくなります。

さらに言えば、「サンタクロース」はキャラクターとして確立していますし、親しみやすさやキャッチーさは社会に浸透しやすい要素であることがわかります。

日本人が神社に行く時、神明造の古びたお社を前にすると「厳しい神様」をイメージしたり、神様は目に見えないので想像すらできなかったりします。
しかし、この時「大黒様」や「恵比寿様」ならある程度イメージができると思います。

私は、「神様のキャラクター化」を通して、神様に対する親しみを広げられないか考えています。

これは、神様でキャラクタービジネスをしようというのではありません。
神様は実在されるので、日本全国津々浦々、本気で繋がろうと思えば繋がれる存在です。

例えば、ドラえもんや孫悟空は完全に架空のキャラクターなので、感性で繋がることは不可能です。
しかし、AKB48やジャイアンツの選手は、実在するので直接会ったり握手したりすることはできます。

神様なら例えキャラクター的なイメージでも、心の中では実際に誰もが繋がれるわけです。
これは、現代人にとってかなり新しいコンテンツと言えるのではないでしょうか?

私の描く瀬織津姫様が、実在の瀬織津姫様や同定される神霊と似ているとか、同じであるはずはありません。
しかし、私の描いた瀬織津姫様のイメージがあれば、瀬織津姫命の神霊へのアクセスは容易になるかもしれません。

それはあたかもクリスマスにサンタクロースにお願いするように、瀬織津姫様にお願いする人が増えるということです。
頑張れば瀬織津姫様だけでなく、武甕雷命様や天児屋命様のように、なかなかお姿が想像できない神様にも、人間が抱きやすいイメージに描くことは可能です。

神道では御本尊が彫像であることはほぼありませんが、仏教では仏像が祈祷の対象となっています。
よく仏像は偶像崇拝と揶揄されますが、これは完全な誤解です。お釈迦様は偶像崇拝を禁じておられるからです。

仏教が仏像を安置するのは、求道者が「仏様」をイメージしやすいようにする為、と言われています。
仏様を拝む時、仏像に宿る仏様を拝んでいるのではなく、仏像を参考にして仏様を拝んでいるのです。
それは、仏像から仏様のお姿をイメージし、より仏様にアクセスしやすくする機能があるのだと思います。

つまり、神様に対する明確なイメージを持つことで、神社などから神様に繋がることは(理論的には)ハードルが下がると言えます。
とは言え、自分で神様に繋がってみると、全くイメージが違ったということもあるでしょう。
その時には、「自分が繋がる神様」のお姿を、自らイメージし、表現してみたらいいのです。

そうやって、「自分から見たマイ神様」みたいな輪が広がっていくとすれば、もっと人々が神様を身近に感じ、神様と繋がる人も増えてくるのではないでしょうか。

余談ですが、神様をガッツリ信仰し始めた私を、両親は少し気味悪がっています。
戦後の新興宗教団体は悪目立ちすることばかりしてきたので、親世代では宗教に対して忌避感が強いのです。
ただ、神道は精神分化や習俗であって、厳密に言えば宗教ではありません。この誤解があるから、八百万の神霊や国家神道の神々も軽視されがちなのです。
現代の日本人の宗教観は、残念ながら今はこのレベルです。

ただ、これから神代となり神様が実在することが前提の世となれば、神様の存在がより身近になり、神様をピックアップした事業も伸びてくるでしょう。
その点において、日本のキャラクター文化は、神様の世界ととても相性が良いように思えます。

今、経営で頭を悩ませている神社も、もう少し楽に運営できるようになるかもしれません。
その善し悪しは神様でなければ計りかねる部分ではあるのですが、神様の影響力が増すのは確実であると思います。

戯言とか、絵空事と受け取っていただいても構いません。
私は、神様と人間がもっと仲良く暮らす世界になれたらいいな、と思うので一応考えてみました。