楽太郎です。
先日「瀬織津姫命と白龍」のラフをこのブログに上げました。
あれはあれで制作中ですが、次の神様のイラストは「玉依姫命」様です。
瀬織津姫命様と須佐之男命様のイラストの時は、何となくメッセージを受けて描いた感じですが、今回は完全に私の判断です。
「神様と人の距離感を縮める」というミッションに、私が絵描きとして関わることになるとしたら、先日の「繋がれる神様」という記事に書いたように、キャラクター化することでイメージ戦略を取っていく形になるのではないかと考えています。
今でも、記紀の神様がキャラクターになって紹介されている本はありますが、漫画的なテイストになっているコンテンツはあまり多くはありません。
取り回しで考えるなら、キャラクターの立ち絵などあっさりしたイラストを量産した方がいいかもしれません。
一枚絵はそれよりもコストがかかる上、あまり応用が効かないのです。
ビジネス的な展開はさておき、もっと神様のお姿とお名前を周知する戦略もこれから考える必要がありますが、ともかく神様を描き慣れていかなければいけません。
「玉依姫命」様は、私がよく参拝する賀茂神社のご祭神の一柱です。
以前のイラストも参拝後に描き始めたわけではなく、ご縁があったわけでもない状態で描きました。
しかし、こういうのはご縁を頂いてから描くのが筋なんだろうと思い、とりあえず参拝経験のある玉依姫様を描かせて頂こうと思いました。
神様を描かせていただく時、なぜか完全に架空のキャラクターを描く時よりも、デザインや絵面が迷いなく決まるのは不思議です。
こういうことを言うのも何ですが、須佐之男様を描かせて頂いた時はプレッシャーが凄まじかったのですが、玉依姫様を描いてる間は、賀茂神社で触れる優しいご神気に似た、柔らかいエネルギーを感じました。
そこで思い出したのですが、記紀では玉依姫様は豊玉姫命様から託されたウガヤフキアエズ命様をご養育後、同氏とご結婚され神武天皇がお生まれになりました。
賀茂神社では、上宮はウガヤフキアエズ命ではなく賀茂分雷命となっていますし、玉依姫の父上は綿津見大神ではなく賀茂建角身命となっています。
賀茂建角身命様は、賀茂神であり八咫烏神として同社では祀られています。
ここら辺はどういう経緯か、どう解釈すべきかは古史古伝素人の私には判断しかねますが、賀茂神社は賀茂県主の家系の氏神神社ですので、色々な背景があるのでしょう。
神様の世界も興味深いですが、伝承と歴史の中の神様の世界も興味深いです。
これが実際の神界とどう繋がっているのか、私の興味は尽きません。