楽太郎です。
昨日、瀬織津姫様を題材にした漫画「HARAEDO」の2作目「傘神の禍い」を公開しました。
今日は、以前から登場人物(?)として考えていた、猿田彦大神をプチエピソードにしてみました。
以前、「祓戸大神のお仕事・後日談」として描いた一コマ漫画を「祓戸劇場」としてシリーズ化し、その第一話となります。
猿田彦大神は、「塩土翁命」と同一視されることもある神様です。
塩土翁命は山幸彦(火遠理命)を竜宮に導いた海の神様であり、高天原から降り立つ瓊瓊杵命(火遠理命の父)を高千穂に導いた猿田彦大神と役割を同じくしています。
ここら辺は日本神話の解釈として微妙なのですが、同じ「導きの神」としてニュアンスを重ねました。
猿田彦大神が祓戸社の元締であるのは、「饗土(くなど)の神=塞の神」としての災厄祓除の御働きが祓戸大神と同じ目的であると考えたためです。
「祓詞」「禊祓詞」では、祓戸大神は伊弉諾命を父に宮崎県のみそぎ池で誕生したとされます。
猿田彦大神も御親を伊弉諾命としており、神話的には祓戸大神であられる瀬織津姫命と兄弟である可能性もあるのですが、イメージ的に歳の差は否定できませんでした。
だから、漫画の設定の上では瀬織津姫と血縁関係はない訳ではないけど、家族ではないと言う扱いにしようと思いました。
まあ、家族でもこと仕事になるとシビアな関係になりがちですし、上司と部下と割り切ればどこもパサパサした空気になるので、そういうものではないでしょうか。
ちなみに、祓戸社の現場の仕切りは瀬織津姫に一任されている、という設定です。
上司は手を抜きがちで現場の部下が背負いがちなのは職場あるあるですが、猿田彦様のフォローをさせていただくと、重役の神様との接待で釣りをしなければならず、そこで鯛を釣って献上する約束をしていたし神様の送迎と会議と宴会の幹事とプレゼンの準備もしていたので本当に忙しかった、ということにしておきたい…と思います(汗)
【※追記】
猿田彦大神のキャラクターデザインを描いたので掲載します。