「カムナオビ神」デザイン

楽太郎です。

先日、「イブキド主」様のデザインを描かせていただきました。
その時、「祓戸大神」のベタベタな漫画設定が構築されつつある中、「イブキド主様の本気バージョン」みたいな感じで「神直日神」様の厨二病っぽい設定が生まれてしまいました。

実際そうなのかとか、学術考証ではどうなのとか、それはさておき。まずそんなはずはないので(笑)
趣味の一環として、「カムナオビ神」をデザインしたらどうなるのかを描いてみました。

何という、「ザ・厨二」的ビジュアル。
言っちゃ悪いですが、一昔前に流行っていたら夏の有明で盛り上がりそうな感じになりました。

仮面をつけさせていただいたのは、「セーラームーン」の「タキシード仮面」のイメージが頭をよぎったからです。
謎めいた神様ですし、役割としてもスーパーヒーロー味があると思ったので、どうしても脚色したくなってしまいました。

こうして自由に神様のデザイン画を描いているように見えるかもしれませんが、実は「神様的にNGな部分」というのは、描いてる最中に不思議とあります。
突然PCが落ちたり、急に気分が悪くなったり、「それはイヤ」という気を感じたりもします。
実は、自分一人で描いているという感覚がないことの方が多いです。

今回、カムナオビ神様を描かせていただくにあたり、なぜか仮面をつけるのはOKなのですが、仮面のデザインに注文が集中しました。
一番リテイクが入ったのは、「鹿の角」の部分です。
角度とか太さとか、かなりこだわっておられました。…というか、私自身その部分に執着しすぎて、なかなか完成に至れませんでした。

神直日神様は、どうやら中途半端なデザインがお嫌いらしく、「これどこから見てるの?」みたいな不思議なデザインの仮面に落ち着きました。
まあ、神様ですので目で見ておられるとは限りませんから…(震え声)

ただ、仕上がったら何となくご満足いただけた感じがします。
…神様のセンスは正直よくわかりません。

神直日神と同時にお生まれになった直毘神のもう一柱、「大直日神」様ですが、息吹戸主命と同一視されているのは神直日神とされていますので、今回考慮には入れませんでした。

こうして名のある神様を漫画的キャラにデザインしていく作業は、趣味の一環になりつつあるのですが、この調子だと日本神界の神々を全員お描きすることになるのでは?と戦々恐々としています。

以前上げた「瀬織津姫と白龍」と「玉依姫命」のイラストも制作中ですし、それなのにラフ画ばかり溜まっていきます。
これは一体どうしたものか…。

やはり、神様には影分身の術か「精神と時の部屋」みたいな神通力を授けていただく必要がありそうです。