「祓戸二神」デザイン

楽太郎です。

昨日は妙に神様の気が降りてきて、一日中神様のことばかり考えていました。

先の記事にも書きましたが、「祓戸大神」は神道においてかなり重要な位置を占めるにも関わらず、境内の「祓戸舎」も手水舎と同様のインフラとして扱われているように、あまり重要視はされていません。

神々は地上の「罪穢れを祓う」という役目を果たしておられます。
八百万の神は何らかの形で世を清浄に保つよう努めておられるとしたら、「祓戸大神」の役割は私たちが思っている以上に大きいのかもしれません。

瀬織津姫命は、今最もフィーチャーされている神様なので、知名度は上がってきています。
しかし、他の祓戸三神はほぼ注目されてはいないでしょう。

最近は、人世が荒れすぎて創作に対するモチベーションが上がらないのですが、神様がお喜びになる姿を想像すると、なぜかやる気が出てきます。

ふと、祓戸三女神が集まってお喋りをしている図が思い浮かび、これを形にしてみたいと思いました。
そこで「速秋津姫命」と「速佐須良姫命」のイメージを描いてみることにしました。

神名をカタカナ表記にしたのは、あくまで実在の神様との境界線を引くためです。
「私の信じる神様はこんなお姿ではない」と言われたら、「それはその通りです」としか言えませんし…。

この二柱のデザインのモチーフは巫女さんですが、「祓戸三女神」にお並びいただくとしたら私が以前描いた瀬織津姫様のデザインでは少し浮くかもしれません。
ですので、瀬織津姫様の衣装もこれから若干変えさせていただこうかなと思ってます。

速秋津姫命は「水戸=港」の神様ですので、比較的おっとりした神様かな、と思って描きました。
速佐須良姫命は、お名前に「すごく勢いのある」という意味を含んでいるので、気の強い女性をイメージしました。こう言うのも何ですが、ツンデレっぽい神様になってしまいました。

祓戸四神の一柱、「息吹戸主命」様に関しては、別にハブる気は毛頭ありませんが、もう少し勉強が必要かと思います。
こういう限りなく精霊に近い神様は、記紀成立以降の人格神とは周知されているイメージに乖離があります。

逆に言えば、あまり設定されていない神様たちであるとも言えます。
ですから、多少脚色してもバチは当たらない…ような気はします。

神様をモチーフにする以上は、やはりそれなりに覚悟が必要です。