楽太郎です。
「やるやる」言って一向に始まらない、瀬織津姫命を題材にした創作漫画「HARAEDO」ですが、この期に及んで「新キャラ」の構想が固まったのでアップしたいと思います。
キャラ解説の前に一言申し添えておくと、本当に神様は小手先で稼ぐことを良しとしていらっしゃらないようで、絵とは無関係のことばかり最近やっていました。
仮に私自身、「神様」を口実にして商売したいと思っている手前であれば、もう少し自分の創作もガツガツやってるでしょうし、マネタイズだってもう少し要領良くやっているはずです。
ここ最近はガチでペンすら持たせて頂けなくて、あまりに久しぶりすぎて最初ヨレヨレの線しか引けず戸惑いました。
少し前までは、一日絵を描かないだけでも「ライバル絵描きに抜かれちまう‼︎」と思って焦っていたでしょうが、私もずいぶん変わったなと思います。
でも、やっぱり絵を描くのが一番性に合ってるとつくづく思いました。
さて、「HARAEDO」の新キャラで祓戸四神のライバルとして登場する「八十禍津姫神」「大綾津姫神」のデザインを描いてみました。
「八十禍津日神」「大禍津日神」という、禍事を司る神様は実際におられるのですが、その偉大なる禍津神を「父と母」に持つ女神姉妹、という設定の架空の神様です。
話のイメージとしては「アンパンマン」の宿敵「バイキンマン」で、まさにバイキンマンとドキンちゃんのコンビそのままです。
私は昔から主人公格より敵キャラとか闇堕ちキャラに感情移入するタイプで、ただ「アンパンマン」で言えばロールパンナちゃんが一番好きです。
姉の八十禍津姫はいかにも「性悪高飛車キャラ」という感じですが、大綾津姫のコバンザメキャラっぽい小物感が上手く表現できてなかなか良いデザインだと、我ながら思います。
「大綾津」という神名は、日本書紀では伊奘冉命からお産まれになられた「禍津神」として登場し、一般的には「大禍津日神」と言われます。
記紀によれば、伊弉諾命が黄泉の国から帰還して潔斎した際にお産まれになられた「穢れ」を象徴する神であり、瀬織津姫命始め祓戸大神が「祓い清め」を司るとしたら、真逆のことをして邪魔をするキャラがいた方が自然かなと思い、この姉妹をキャラに立てることにしました。
本居宣長が語るには、「瀬織津姫命=八十禍津日神」とされますが、冷静に考えると祓い清めの神が自ら罪穢れを撒き散らしたら某コンピューターウイルスバスター企業みたいな感じになるので、説明つきにくい気がします。
その神様にちなんだ創作キャラを作るにあたり、ピアノ線を袖口から出して化け物を操るイメージがドンピシャで思い浮かび、膝を叩いた次第です。
たぶん笑い声は「ケヘッ」で、八十姫のことを「お姉様」と呼ぶに違いありません。 このテーマとデザインの一致度で言えば、私のキャラデザ史上最高傑作かもしれません。
こういう良いキャラが作れたので、早速「HARAEDO」本編も始めたいところですが、問題は神様の世界に関する造詣が深くなればなるほど、世界観の設定が変わるので話も作風も変わってしまうため、いつまで経っても固まりきらないのも一つの要因です。
少し前までは「プリキュア」みたいな話にすると意気込んでましたが、今度は「アンパンマン」ですし、私は本当に日曜日の朝が大好きみたいです。
作風の傾向としては、「ゲゲゲの鬼太郎」のような社会派の内容も考えてはいたのですが、登場人物の雰囲気を総合すると美少女とゆるキャラ同士でわちゃわちゃするだけの話になりそうで、重苦しい雰囲気になりにくいことに気づきました。
ますます日曜日の朝という感じで、確かに眠い目をこすって見る番組は寝ててもわかる内容に越したことはない気もします。
というわけで、作品の構想だけは着々と固まってきた「HARAEDO」ですが、私の一存で取り掛かれたりするものではない、と申し添えた上で、ただプロデューサーの瀬織津姫様はいつか本気でGOサインを出される時が来るに違いないと思います。
ただ、そうなったらそうなったで恐縮してしまいますが…