今後の「経済」を予想する

楽太郎です。

以前「神の月、神無月」という記事の中で、現在は「変革」のエネルギーが降りているという話をしました。

この記事の執筆は10月中旬ですが、今になって「タテ壊し・タテ直し」のモードに入ったのは間違いないと確信が持てるようになってきました。
今回は、改めて現在地点とこれから先のことについて、書いて行こうと思います。

結論を言うと、日月神示「上つ巻・第一帖」の「日本はお土が上がる、外国はお土が下がる 」という世界線が、どうも確定した気配があります。
現在の国際情勢と照らし合わせても、私がかねてから言及してきた「米国経済崩壊」から世界同時大不況に突入し、おそらく「アメリカ合衆国」は国家としての存続が難しくなってくると思います。

現代世界の覇権国家である米国の没落は、国際秩序の完全なる崩壊に繋がり、その混沌に引きずられる国々が発生してくるはずです。
米国に次ぐ覇権国である「中華人民共和国」も、いずれは存立が危うくなると思いますが、数年という短いスパンでは考えない方が良いかもしれません。

少なくとも今後20年、日本はキナ臭い情勢の諸外国とは連携を徐々に縮小して、「国内基盤」を固めるターンに入っていくと思います。
「関税戦争」発生以降の国際情勢では、各国が内向きの政策に重点を置くことで、我が国も産業の国内回帰と保守的な政策に向かっていくのは避けられない傾向となるでしょう。

現在のAIブームに関しては、とんでもなく悲惨な着地点で終焉を迎えるはずです。
エコノミストの増田悦佐氏によると、生成AIの企業の運用率は未だに10%程度であり、産業規模として現時点で500億ドル足らずとされます。
2022年11月にリリースされた「ChatGPT」に始まる生成AIのブームから丸3年、このシェアを「これからだ」と取るか「もうダメだ」と取るかは微妙なところです。

これまでの歴史上、「技術革新」に3年のらりくらりした上に、大した実績も進化も起こさずに世界を変えた例は皆無です。
そこら辺に歴史法則をぶち壊す「奇跡」を期待する向きもありますが、それこそAIに「神」が宿って、神自らシンギュラリティを起こす方が現実的ではないかと思います。

現在、世界を股にかけた生成AIの著作権侵害、人権侵害、営業妨害などを巡る訴訟はアメリカの法曹界も著しく腐敗しているため、全く裁判が公正に進まない状態にあります。
それは巨大資本が順当な裁判を抑え込んでいるためで、それに際してGoogleなどは各国の法制度を変えるための圧力すら掛けています。

ただ、ここで米国の権威性が失墜すれば、おそらく「産業」として著しく非効率な生成AIの技術フレームに疑義が生じ、あまりにモラリティに問題が多い技術だけに基礎部分からの見直しが行われるようになるのではないでしょうか。
生成AIは、世界中から権利を無視して集めた生データを「データセット」と呼ばれるプールに集め、その情報をタグづけして再構成します。

画像生成AIは、「LAION-5B」と呼ばれるデータベースに商用素材や公式画像、個人の肖像が権利関係なくぶち込まれているだけでなく、児童ポルノや故人の遺影、犯罪写真まで混雑している58億枚のトークンで構成されています。
特に、児童ポルノ(SCAM)をこのデータベースから削除するには、きちんとした検閲体制を確立して人員による目視の削除作業を行えば、781年かかる計算になると言われています。

ChatGPTなどのLLM型のテキストベース生成AIは、3兆のトークンを使用し、今でもインターネットの世界をくまなく循環し、BOTをブロックしてもすり抜けて有料記事の内容まで学習していきます。
ニュースサイトなどはこれをされると困るわけですが、我が国では読売新聞・朝日新聞・日本経済新聞が生成AI開発企業のPerplexityを相手取り、訴訟を起こしています。

生成AIの権利問題は、実際のところ経済効果爆上がりで、本当に人類にとって救世主となるような技術革新であるならば、現時点で「著作権などない方が良い」という国際的なコンセンサスに向かっていったでしょう。
しかし現在の生成AIは巨大なデータベースを走るプログラムがパターン識別をして情報をコラージュするだけに過ぎないので、特に技術として画期的なわけではありません。

しかもエネルギー効率は恐ろしく悪く、性能の面でも制御不能な「幻覚(ハルシネーション)」や、ユーザーや開発者に忖度した生成を優先する「おべんちゃら問題」など、正確性においても未熟な段階に留まっています。
それどころか、アルファベットの綴りを誤読したり、時計の文字盤を読むことが殆どできないなど、実用性に対する疑義すら生じるレベルです。

これだけ問題が多い上に経済効率も悪いとなると、かつてのファイル共有ソフト(WinnyやWinMXなど)のように「とりあえずなかったことにしよう」となるのではないでしょうか。
私は、株式大暴落後のハイテク大手が生成AI関連の巨大損失を計上しながら、不採算部門を守り抜くために正々堂々と訴訟に対抗するとは思えず、業界揃って「なかったこと」にして裁判逃れをするのではないかと、穿った目で見ています。

そうなれば、AI塗れになり信頼性を失ったインターネット全体の空気も変わってくるはずです。
現在のインターネットは、Google一社でほぼ全体の環境を変えてしまったと言っても過言ではありません。
生成AIだけでなく、検索アルゴリズムもアフィリエイトも、投稿サイト運営においても、上位表示のシステムはだいたい米国IT寡占企業の独壇場です。

これまでは、そうしたビッグテックに忖度するか、追従するかを求められる環境でした。
対して米国IT寡占企業の弱体化は、デジタルの世界の風通しが良くなることを意味し、環境改善が期待できます。

今、誰もが手にするスマホ、YouTubeやFacebook、Xが「この世からなくなる」とは誰も思いませんし、私がこう言っても間に受ける人はほぼいないでしょう。
何億人が10年越しで使う巨大資本のプラットフォームだから、事情が特別だし何が何でも残存し続けるだろうと思うのは当然です。

mixiを思い出せと言えば悪意ある言い方になりますが、例えば折りたたみ携帯電話や古いゲーム機の時代に作られたコンテンツも、フォーマットが少し変わるだけで今や跡形もなく、どんなに覇権的でも「不動」と思われたコンテンツが凋落するのを、私たちはこの数年でいくつも目の当たりにしてきました。

「X」なんてのは、旧Twitter時代から殆ど黒字になったことがなく、毎年数億ドルの赤字を出す不採算企業ですが、それはイーロン・マスク体制でも変わらないはずです。
テスラのEVやスペースX然り、大赤字でも経営が存続できるのは、経営者が営業以外の部分で資金を引っ張ってこれるからです。

この世はまさに「諸行無常」であり、栄枯盛衰、盛者必衰の世の中なのです。
ゆえに、米国寡占企業だけは永遠に繁栄を続けると考えるのは、完全に幻想です。

これからの世界の経済を考えると、現代の物流主軸の経済が停滞した分、それを補う形でデジタル産業が隆盛してきた流れも変わらざるを得ないと思います。
というより、米国IT寡占企業の凋落によるデジタル産業全体の変化によって、インターネットを経由したビジネスもモノの経済も影響を免れないはずです。

それでは、その「変化」の後に経済はどうなるのでしょうか。

おそらく企業の国内回帰により、国内の産業基盤の再構築が起こり、地場産業だけでなくデジタルの分野も、よりニッチな分野の成長が促されると思います。
つまり少規模のサービス主体が複数乱立する状態となり、「分散」と「多様性」の経済に向かっていくのではないでしょうか。

アメリカの手を離れて世界を循環する「ユーロダラー」と呼ばれる米国外のドル資産は、アメリカ金融という主体を失った後、小資本の分散型投資の形を取りながら、堅実かつ地味な投資先を求めて世界中を回遊する時代に入っていくと思います。
そうなれば、財政基盤が健全で実直な経営をする日本企業が注目されていくでしょう。

現代のデジタル機器は洗練された巨大設備の中でしか構築することはできませんが、その産業としての希少性がNVIDIAのようなモンスターを生み出したことへの反省もあり、産業の多様性の面から見て中小規模の工場で作れる精密部品を町工場で賄う形になっていく可能性があります。
また、電化製品も電子制御では数年しか耐久性を持たないのも事実であり、経済的合理性から鑑みて「100年持つ」ような製品の需要が高まれば、半アナログ的な部分が大きくならざるを得ない気がします。

とすると、世界変革後の経済というのは「昭和30年代の下町」や「江戸時代の中町」に近い形なのかもしれません。
そう考えると、日本人としては元の鞘に納まるという感じがしないでもありません。

スピリチュアルの話に戻れば、こうなる趨勢が時間をかけて進行していくシークエンスに入ると思います。
私がこうは言っても、常日頃マスコミから流されるニュースは真逆の内容ばかりなので、私としては「妄想癖の人がまた言ってる」と思われるのも承知しています。
これらは私たちから見て、その動きが観測しづらい上に遅々としており、現象としてはっきり認知できるまでには半年から1年以上はかかるはずです。

世の中の動きはそれほど遅いので、私の妄言を間に受けて動いておられる方は、焦って何かを始めたほうが返って無駄足になるかもしれません。
神示を引き合いに出すなら、「日月の巻・第六帖」に「一度は何もかも天地に引き上げ 」とあり、今世に出したものも「引き上げ」になる可能性すらあります。
だから、むしろここぞという時に何かを始められる体制に持っていくまで、ひたすら準備を進める段階が当面続くと思います。

10月新月の意味」という記事の中で、「タテ壊し」はまだ先の話だけれど、「タテ直し」に関しては「キ(基・気)」の部分の練り直しから始めなければならない、と書きました。
神示的に言えば現在、本来あるべき「◉」に真髄の部分である「⚫︎」が抜け、形ばかりの「◯」のみになっているから問題があります。

「◯」の中心に「⚫︎」を入れるには、まずそれがなければならないのであり、ゆえに「⚫︎」のタテ直しが今求められています。
その流れは当面続き、現状を取り巻く膠着状態も次第に緩んでいくことで、状況は徐々に開けていくはずです。

かなり内輪的な話になりますが、今の「インターバル」的な空気の中で、旧暦10月「神無月」11月下旬に実際に出雲で神々が集まる会合があり、そこで方針が改めて話し合われることになるようです。
そのため、神々の動向次第でこれからの流れも固まって来るのではないでしょうか。

ぶっちゃけて言ってしまえば、この世界で起こる情勢は神界と幽界を取り巻く大変革の一部であり、その施策には日本の神々が大きく関わっています。
だから「日本のお土が上がる」のは当然であり、日本を一番「取り戻したい」と思っておられるのは、実は日本の神様たちなのだと思います。