楽太郎です。
夏至から始まった「覚醒」のフェーズは、どうやら23日の処暑にクライマックスを迎え、今は別のシークエンスに移行しつつあるのを感じます。
私はこれまで知的追求と「日月神示」を中心とした周知に並々ならぬ情熱が向かっていたのですが、このエネルギーがカチッと切り替わった瞬間から、頭が創作に向かうようになってきました。
しばらく、絵を描きたくても違うテーマの事柄を優先しなくてはいけない状況が続いていました。
それはそれで「こういう時期なんだな」と思って割り切っていたのですが、これまでは「理論」の段階を突き詰めるターンから、「実践」という具体化のフェーズが始まったのだろうと感じています。
勢い余って「日月神示解説」というサイトまで立ち上げて運営を始めてしまいましたが、ここ数日で何となく一区切りついた感覚もあり、もしこれが「型」を出す初期段階なのだとしたら、より型を固めるための現実化を進めていくことになるような気がします。
周りを見回す限り、日本人は「ヤバいヤバい」と言いながら、のほほんとしているように見えます。
実際、どう事を起こして良いか見えず、また何かをやろうにも巨大権力に頭を押さえつけられている状況では、何事も無駄になる可能性も高く、あえてここで「何もしない」というのも意外と賢い選択かもしれないと思うようになりました。
人々が「昨日やっていたことを今日やるだけ」という感じに見えなくもないですが、実際のところ大変だった昨日を今日繰り返すだけでも十分大変であり、そのことだけで手一杯でも不思議ではありません。
私としては、もう少し変化の姿勢を見せて欲しいと思うところでもありますが、人様のことは人様に任せて、私は私のやるべきことをやっていくしかありません。
今の世界のどこを見回しても、おおよそ殆どの人が権力の座にしがみついて全く放そうとしない、頑固なお偉いさんに心底ウンザリしながら、同時にどうしようもないことも知っていて、何とか状況が変わるまで耐え抜こうとしているように見えます。
日本は言わずもがな、海の向こうのお国でもそうで、貧困化が進む世代的コア層がかつての社会に戻そうと右傾化して担ぎ上げた大統領が、どこよりも左傾化した上に肝心のマニフェストを放り出して、世にエゴと混沌を撒き散らしています。
これはどこの国にも共通して見られ、選挙で世を変えることを志した人々が、むしろ自分たちが選んだリーダーに真逆の目に遭わされては絶望に陥っています。
これらの現象が、どこの国でも型に嵌めたように同時に起こっているのを見て不思議に思うのですが、奇特にも日月神示をよく読んでいる者からすれば、「選挙制度という幻想」を引き剥がすためのシークエンスに入っているとしか思えないのです。
そして、「暴走する権力者」という構図は、殆ど全ての人々がどうにもならないことに気づく瞬間まで加速し、民主主義も社会主義も絵に描いた餅に過ぎなかったことに、いずれ気がつくことになるのだろうと思います。
これまでの世界がどういう形に見えたとしても、少数の選民的集団が考えて実行する枠組みに主導権があり、その中で全てが仕組まれて機能していたことを、後になって初めて知るのでしょう。
自分たちが隠れ蓑とする「民衆」の力が世を形作っているように見せるカラクリも、だんだん明らかとなって来るはずです。
先日、「今のハイテクバブルは崩壊するのではないか」と持って回ったような話題がマスコミに出始めた話をしましたが、先日NVIDIAの第二四半期決算が予想を下回った、というニュースも出ました。
また政府主導で半導体装置大手、Intelの国有事業化が始まっており、それに連動して同社の将来性が危惧されています。
私は以前から未曾有のバブル崩壊と経済破綻が起こると警告していますが、おそらく震源地はここです。
というより、「バブル崩壊」はずっと前から仕組まれていて、実はいつトリガーを引くかというタイミングにありました。
トランプ大統領が当選した昨年11月当たりに、銀行ターム融資プログラム(BTFP)という銀行救済制度の融資残高がゼロになるように設定したのは、トランプ氏と骨肉の争いを続ける連邦準備制度(FRB)のパウエル議長です。
アメリカは大手銀行を始め、年々含み損が増大して青色吐息の状況であり、FRBがその延命治療を施さなくては中小の銀行から連鎖破綻が起こる恐れがあります。
そもそも、その金融危機もパウエル氏が「レポ取引」という銀行への優遇制度を2019年に引き締めを行ったことに端を発します。
この話を経済に疎いトランプ大統領が側近に耳打ちされたとしたら、「アメリカの金融が潰れそうなのはジェローム(パウエル)、あいつが悪い」と短絡的に思ってもおかしくありません。
実際に大して間違いではないのですが、2020年辺りでFRBが失策したのは確かであり、この実態こそズブの素人である私ですら知っていることですから、プロ中のプロのエコノミストが無知なはずがありません。
この金融危機を予め予期している機関投資家などの大手資本は、その経済的皺寄せを個人投資家に押しつけるべく、最近までバブルの雰囲気を伸ばすに伸ばし、バブルを煽るに煽ってきたのです。
その兆候は、大手投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏の動向を見れば明らかであり、彼は今年12月をもって引退することを宣言しています。
そして、Broombergなどのプロパガンダメディアが「そろそろバブル、危ないんじゃない?」と煽り出したのは、「危険は一応知らせた」というマスコミの自己保身的アリバイ作りであって、それは金融業界の偉い人たちが逃避するための準備完了を告げるものでしょう。
金融市場は以前から着々とバブル崩壊の準備をしていて、その罪状を一身に担うことになるのはNVIDIAのCEOであるジェンスン・ファン氏だと思います。
また、その共犯の槍玉に挙げられるのが、非営利企業のCEOでありながら100万ドルの高級外車を乗り回すOpenAIのサム・アルトマン氏を始め、ビッグテックらAIブームの恩恵に預かった頭取の面々でしょう。
経済崩壊の原因を作った張本人こそウォール街の住人ですが、テック企業を悪役にしてスケープゴートにしつつ、もう既に彼らの手仕舞いは済んでおり、これからは悠々自適な隠居生活が待っているのだと思います。
おそらくその後、アメリカは景気後退を避けられず、失策続きのトランプ政権は中間選挙で大敗するでしょう。
そのシナリオも民主党が大統領選中に用意したものでしょうが、そのタイミングを利用してリベラル派が意気揚々と浮上してくるはずです。
それはトランプ大統領の懸念事項であり予想しうることで、大して混乱もしていないカリフォルニア州に州兵を送り込むことすら辞さない、強情なプレジデントの気概によっては、下手すると内戦に突入するかもしれません。
私は、そのままアメリカは国家解体に進むと考えており、実際にあれほど根深い問題を抱え、社会構造として袋小路に陥っている状態を鑑みれば、一度ガラガラポンをした方が手っ取り早く、人間が大地を有効利用できることにいずれ気がつくでしょう。
それを見て、決して我が国もアメリカを指差して笑える状況にありません。
アメリカ51番目の州である「日本州」ですから、アメリカの国家崩壊の憂き目を見ることになるのは確実です。
だから私は一刻も早く、大暴落間違いない米国債を大量に売り浴びせ、円高還元を行い日本一人勝ちの状況にすれば良いと思いますが、残念ながら80年かけて魂を抜かれた日本人にそれは不可能でしょう。
ただ、既存の経済の枠組みが崩壊するということは、ただでさえ円安と物価高でスタグフレーションに陥りつつある(実は既に陥っている)日本人の生活形態が変わってきたように、社会の仕組みも自然と変貌していくことになると思います。
既に低成長経済が板についたフランスやドイツは、ゴチャゴチャした余剰な道路網を再整備し、解放した土地を緑化させたりしています。
人口動態を見ても、文明的視点、技術発展の視点から捉えても、日本も必然的にそうなっていくと思います。
EUは「緑の党」という環境カルトの政党が躍進しており、土地の緑化はその一環だとしても、使用頻度の低いインフラを維持する合理性はやはり見直される必要があります。
既に昭和遺産とも呼べるバブル期の廃墟に見られるように、解体する費用すら捻出できず風化に任せている建物や土地は山ほどあります。こういった構築物は今後増えていく一方であり、人々は市街地に集まりながらも都市計画は次第にミニマム化していくはずです。
日月神示をここで持ち出すならば、それが「金で治めて金で潰す」という神々のシナリオをなぞることになると思います。
我が国ならず、世界中で生成AIやEVや自然エネルギーのような出口のない技術にしか発展を見出せない現実は、人類が必要な技術開発をあらかた終えてしまったことを意味しています。
これまで、経済発展と成長があったからこそ、市井の人々には「社会的成功」がビジョンとなり、自分の人生の大切な時間を投げ売ってでも「お金」を手に入れようとしてきました。
しかし、飽和しきった後の時代にあっては、人々がごく少数の「お金持ち」になるために過酷極まる競争に駆り立てられるよりは、多少お金に窮屈しても自分の自由や、快適な生活を優先するような精神風土になっていくのではないでしょうか。
むしろ、神示ではそういう時代を形容して「天地がひっくり返る」と喩えているのかもしれません。
今、世でお金と権力と名声を振り回して下々を従えている成功者が、「資本」という力を引き剥がされた時、その行いの程度によっては人々に裁かれる瞬間が来るでしょう。
多くの人々が「お金」に対する信頼を失えば失うほど、彼らお金持ちに対する憧れは薄れていき、それならば自分の手元や足元にある自由を大事にして生きていこうと、そう思うはずです。
その時、決してお金や成功目当てに生きるのではなく、自分の権利や自立心を大切にするからこそ、これまで社会で浮上できなかった人々の生き方が「理想」とされていくと思います。
むしろ今、地面の泥を舐めているような人ほど脚光を浴びる時代が来るとしたら、それこそまさに「天地がひっくり返る」という形容が相応しいのでしょう。
俯瞰すると、日本が貧しくなって民族的自尊心を失くしていったのも、2000年を皮切りにした「グローバリズム」の到来にあったように感じます。
グローバリズムというのは、所詮は欧米に有利な条件で欧米のやり方で欧米の仕組みを使い、欧米のモデルに追従し欧米の一部に組み込まれる仕組みだったのです。
日本は、本質的な技術開発や需要を掘り起こすのが得意な国民性を持っています。
漫画・アニメなどの二次元産業は日本が誇る産業文化ですが、「クールジャパン」として海外に持て囃されて以降、広告業界と海外資本に寄生されて残念な業界になってしまいましたが、数々の電化製品も食品製造技術も観光産業も、日本人だからこそ発展してきた分野です。
日月神示的に言うと、「外国は外国のやり方、日本は日本のやり方」なのです。
日本のやり方を捨ててグローバル化に邁進した企業が、人々から本当に信頼されるビジネスを展開している企業に見えるでしょうか。
あえて企業名は出しませんが、CEOが海外出身の人になった企業ほど本質的な部分を捨ててしまったように思えます。
そして日本企業としての個性や良さを失い、金策で勝とうとする海外企業と横並びの存在となってしまいました。
日月神様のような説明の仕方をすれば、外国のビジネスは外側「◯」を整えて、その仕組みを循環させることで発展させるのは、非常に得意です。
それに反して、日本は基礎研究からしっかり行い、実体のある需要を捉えるような基本「・」を中心としたビジネスの方が上手くいきやすいのです。
グローバル企業は、欧米に合わせて「◯」に特化した組織形態となり、どちらかと言えば日本企業は基本を取り入れた「◉(◯の中に・が入っている)」性質をもち、それゆえに高度経済成長時には他国の技術を凌駕したのだと思います。
しかし、「お金が第一」となり、いかに需要を捉えても儲けが出なければ事業をする価値がない、と判断する現在の我が国のやり方は、完全に中身を失い「◯(形骸)化」しています。
もうこの際、グローバリズムは肌に合わないことがわかったのだから、無理に衰退する諸外国に合わさず、日本人は日本人のやり方に戻っていくべきではないでしょうか。
おそらく、外国の「成功モデル」の崩壊は、自動的に日本の独自技術や伝統文化の見直しに繋がっていくはずです。
大量生産・大量消費の時代に一旦区切りがつくことで、人々がイヤイヤながらお金のために時間を費やすような働き方ではなく、もっと市民の需要に応えるような、実体のある商業取引に焦点が当たっていくでしょう。
だから工業生産も、次第に低コストかつ高付加価値を目指すようになり、手工業や伝統工芸が伸びることも予想されます。
やはり、巨大企業が高性能製品を大量生産するよりも、質の高い製品を持続的に製造する方が経済効率が遥かに良く、環境への配慮もあるからです。
そこにおいて、地味に工業の下支えをしてきた町工場も再評価されていくでしょうし、着々と技術を育ててきた企業や職人は報われていくと思います。
私の業界の話をしてしまえば、「AIがあれば才能も努力もいらない」とタカを括っていた人たちを尻目に、きちんと才能と知識と感性を磨いてきた人ほど、その技術が改めて認められていくでしょう。
手間味噌ですが、私はそうなることを予見していたからこそ、生成AIを使うことを避けながら、マンパワーにこだわり地道な努力を続けてきたのです。
私は直感的に数年前から現行システムの矛盾と行き詰まりを感じ取っていて、近い将来に色々とやり尽くした結果、昔のやり方が最も合理的だったことに気づいて「元の鞘に収まる」のではないかと考えていました。
ここ数十年、理不尽な形で「金儲け」という巨大な仕組みに振り回され、抑圧されてきた人々や物事が再評価される時、そのきっかけが商業主義の崩壊にあるという皮肉は、むしろ最初から宿命づけられたものだったのかもしれません。
私は、このまま日本が脱落したままで、後は滅んでいく一方だとは全く思いません。
ただし、あまりにも人々がチャンスを袖にするようなら、自分たちでこの最大の幸運と繁栄を取り戻すきっかけを逃すことになりかねないと思います。
ゆえに、その選択はこれからの時代を動かしていく私たち次第です。
日本は日本のやり方で、日本人が日本人に合うやり方を少しずつ思い出していけば、日本はおそらく文化的、文明的な面で世界をリードする国となれるはずです。