人間には神が必要だ

楽太郎です。

昨晩、夢を見ました。
東京タワーの内部がビルの避難階段みたいになっていて、私は高所恐怖症なのでビクビクしながら登って行きます。
土地に足場が緩い箇所があったり難所もありましたが、意地悪そうな若い女性と踊り場ですれ違いそうになりました。
私は彼女から妨害を受けそうな気がして、咄嗟に虫除けスプレーを周りに噴射して、彼女が咳き込む隙に階段を駆け上がりました。

頂上付近の踊り場にある窓枠にはガラスが嵌め込まれてなかったので、そのまま外の世界が広がっていて地上が見えました。
夢の中とは言え、私は高いところが苦手なので震え上がりました。
私がなぜこの塔に登ったか考えた時、最上階の出口からさらに屋上に出られるからだったことを思い出しました。

昨日は夏至でしたが、昼間の夏至点を境に身体が不調をきたしました。
朝一番に理髪店に行って、帰宅して絵を描き始めたところ、次第に身体中が緊張して酷い汗をかくようになりました。
あまりに体感したことのない具合悪さだったので、ルノルマンカードを引いてみたところ「鼠」が出ました。

私の読み方では、鼠は「邪気」と取ります。
邪気は身体にかじりついて私のエネルギーをコソコソ持っていくので、鼠のカードが出た時は注意します。
しかし、昨日から今日にかけての邪気の襲い方は尋常ではなかったというか、最近は邪気をほぼカットアウト出来ていたので霊障としてハッキリ出たことには驚きました。

おそらく夏至で「神世」の気場が完成したため、片足だけ踏み込んでいた気場にもう一方の足を乗せようとした時、足が一時的に浮くのを見計らって邪気が妨害をしに来たのだと思います。
以前、神世の波長と同調する時、肉体のすぐ外側にあるエーテル体も次元上昇するという話をしました。
エーテル体が波長を上げる時はいつでも不安定になりがちなので、弱り目の時だからこそ全力で襲いかかって来たのだと思います。

昨晩はほぼ1時間おきに目が覚め、その度に汗だくで喉がカラカラだったため、一晩で水を4リットルほど飲んでいました。
私は特異体質であることを自認しているのですが、どうやら私は邪気を取り込むと水分にして放出すれば浄化できるみたいです。

こう言った「目に見えない何かとの戦い」をこの数ヶ月間、ずっとやってきました。
自分でもやっている自覚には半信半疑で、優先順位のおかしさは常に感じていました。
これらの霊障を振り払うことで、本当に「神世」の創造に貢献できるのか疑問を感じずにはいられませんでした。

ただ、どうやら私は神世の気場を邪気邪念の類から守るお役目を与えられているようで、常に気場から半分身体を乗り出して「お祓い」をしているようなのです。
つまり、神世のゲートキーパーのような役割であるようで、それゆえ邪気と真正面から対決することが多いのだと思います。
よくある「スターシード」系の話でライトウォーリアという概念がありますが、こう言った戦闘や防衛の使命が私にあったようです。

よく考えれば、私がお導きを頂いている瀬織津姫様はお祓いの神様ですし、私との相性もそれで説明がつくのかも知れません。
瀬織津姫命は祓戸大神である以上「塞の神=饗土の神」であり、猿田彦大神のように土地の境界で妖や災いの類を防ぎ、迷える者に導きを与え結界の中にいる人々を守り、幸を与える存在です。
その神々にとって「日本」という国土が最大の結界であり、すなわち日本人全員が塞の神によって守護されていると言えます。

私は、その瀬織津姫様のご加護を授かっている一人であり、それゆえ「神世」の防衛を通して日本の国土の守備に参加させて頂いているのだと思います。
それは大変光栄なことですが、私としては目に見えない地味な働きではなく、どう考えても才能を発揮して実際にムーブメントを起こして世に貢献した方が力を発揮できると思いますし、なぜこういう形なのか正直腑に落ちない部分もあります。

しかし、それは私一個人の考え方なので神様のご意志に従うだけです。
兎にも角にも、人間の心でやるべきことを決めていたら、神様から与えられるお役目は果たせません。

思えば、私が瀬織津姫様のお導きを受ける時、その基本が「断捨離」から始まります。
手放せるかどうかギリギリのところで、あえて選び取る必要のあるものだけを残して他は全部捨てる、その思い切りを受け止めるのはいつも悩みます。
けれど考えてみれば、この世の中は間違ったものが多すぎて、多少なりとも手に取ればカルマになってしまうものばかりです。
そのため間違ったものは一先ず言語道断として、できるだけ正しい形のものを選び取ろうとすれば、誰も箸にかけないようなものばかり選ぶことになります。

だから、私のことをよく観察される方は「もっと要領の良い方法なんていくらでもあるのに」と思われるでしょうが、私もそれは重々承知ながら、神様の意図を汲めばできないことがとても多いのです。
けれど私を守護して下さる瀬織津姫様は浄化の神様ですから、私が進んで穢れを受けに行くことに賛成されるはずがありません。

人間として考えれば、神の意思で自分の選択を決めるなどどうかしてる、と思われるでしょう。
しかし、今の時代だからこそ神の声をきちんと聞かなければ迷うことになるはずです。
もはや人間の頭で考えてやるようなことは全て袋小路に入って、何をやっても地雷を踏むかどん詰まりに陥るかしかないと思います。

先を見れば蜃気楼で、それを望む足元には穴が空いている、そんな危険な状態ならば多少不自由でも安全な道を歩めた方が良いはずです。
それをコッソリ神様は教えて下さるのですから、むしろ人間は神様の声にもっと耳を傾けるべきなのです。

「それで本当に報われるのか」と思われるかもしれません。
しかし、人間の頭で考えても神様のご指示を受けても不確定性はほぼ変わりません。
未来が見えないのも、結果に裏切られる確率も同じです。だから、どの道行き当たりばったりなのが人生なので、特に気にする必要はないでしょう。

神様を信じられるかどうか、というのは人間にとって永遠のテーマです。

最近、アメリカの歴史について知ったのですが、北米大陸の先住民だったいわゆるインディアンの方々は入植者の白人たちに計画的に抹殺された歴史があります。
民族浄化と言って良く、先住民族を「矯正」するために施設に収容して思想洗浄を行い、白人の文化を学びキリスト教に改宗しても全く差別は改善しなかったそうです。

北米南東に暮らしていた先住民は、何百キロと離れた荒野に強制的に移住させられ、食糧もろくに手に入らず衰弱死する人々が多数出る中、カリフォルニア州の白人たちは先住民族に武力を差し向けて虐殺を行いました。
インディアンの主な食料だったバッファローを絶滅寸前まで追い込んだのは、ハンターが娯楽目的で彼らの食料を奪うことに州が賞金を出していたからです。
大事な食料のバッファローも殺され、ろくに食べるものもなく荒野に放置された先住民たちは徐々に弱体化し、銃を持って襲いかかる白人たちによって計画的に殺されていったのです。

ヨーロッパ人が大航海時代を経て入植したあらゆる土地で、このような凄惨な虐殺が行われました。
インカ帝国を致命的に追い込んだのは、大陸の白人が持ち込んだ病原体に対して、現地の人々は免疫を持っていなかったからだと言われています。
アメリカ大陸の先住民がそれぞれに信仰する神々に祈ろうと感染によって死に絶え、私利私欲のままに虐殺と迫害を繰り返す白人が病気にかからない様子は、「白人こそ神に選ばれているからだ」と信じたことでしょう。

私は、この出来事を鑑みるとさすがに「神はいるのか」と思ってしまいます。
ヨーロッパ人が侵略と入植と奴隷制を拡大しなければ、今の世界はもっと多様性があったのではないでしょうか。
日本だって、西欧列強に加わらなければ数多の戦争を経験せず、現在のようにアメリカから属州扱いされていなかったはずです。
反面、西洋文明の持つ物質主義によって規格性のある便利な世の中になったのも事実ですが、その代償の大きさを考えずにはいられません。

海外のスピリチュアリストほど「神々」という概念を使わず、「宇宙人」という表現で高次元存在を語るのは、一神教であるキリスト教に対する感覚的な後ろめたさがあるからではないか、と私は邪推してしまいます。
ユダヤ教の聖地エルサレムのあるイスラエルが起こす戦争によって、第五次中東戦争勃発の危機にあり、まして世界大戦の口火すら切られようとしています。
ユダヤ教からするとイスラム教は邪教であり、一神教だからこそ絶対神が二柱いてはならないのです。

日本には「八百万の神」がいて、仏もいればキリストもアラーも天使も精霊もいます。
しかし一神教の世界観では、多様性のある霊的世界を想像しにくいのではないでしょうか。

私は高次元存在を「宇宙人」と表現しても何の問題もないと思います。
しかし、「神」という人間の上に立つ絶対存在があるからこそ、人間としてのタブーや真に目指すべき理想が設定できるのではないでしょうか。

これまで、一神教を主軸にした帝国主義が世界を形作ってきました。
北米大陸で迫害された先住民族の神も、日本の八百万の神々でさえ物質文明の下では、無きもの同然にされてしまいました。
「神が本当に存在する」のなら、そもそもこんな理不尽な世にはなっていない、ゆえに神など存在しない、そう言われても納得せざるを得ません。

しかし私の感覚では、神様の世界も一枚岩ではないようなのです。
それぞれの神様に個性があり思惑があり、最終的な目的は一つなのでしょうが、微妙に噛み合わない部分も見受けられます。
日月神示において、神界で起こったことは現界で起こると書かれており、シルバーバーチの霊訓にも霊界で起こったことが人間界で起こる、と書かれています。

つまり、私たちが神様を信じられなくなるような理不尽な出来事は、神様の世界で起こったから現実の世界に立ち現れている可能性があります。
だから私たちの信じる日本の神様は、これまで何らかの理由で思うように動けない状態だったのかもしれません。
もっと何か大きい意志の力と、邪悪な手札が通用する環境にあったために神々でも押さえつけられていたのが、これまでの世界だったのだと思います。

日月神示では、「誤った岩戸開き」によってそうなった世界を改めるために、「三千世界の大洗濯」が行われると書かれています。
三千世界とは、神界、幽界、現界を指し、幽界とは「幽り世」のことで私の言う霊界です。

こうして地球は実際に次元上昇を果たし、「精神界」とも言うべき神世を作る気場が完成した今、新たな世界が始まろうとしているのだと思います。
これまで、北米大陸の産土神はどういう目で白人たちをご覧になられていたのでしょうか。
そして、日本の土地を何万年も守ってきた八百万の神々は、現在の日本の国土を眺めてどう思われるのでしょうか。

それは人間には考えたくないことかもしれません。
しかし、この変化は世の中を元に戻し、浮かばれるべきものが浮かばれるためには必要なプロセスだと思います。
これまで、どれだけ無垢に生きようとしてきた人々が虐げられ食い物にされてきたのでしょうか。

それは人間が人間を支配する世であったからであり、人間の上に神がいなかったからです。
しかし、これからは違います。
やはり人間には、神様が必要なのです。