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2025.12.31

「天之日月神」

「天之日月神」
2025.12.31

楽太郎です。

 

最近、立て続けに「日月神示」関連の投稿が続き、しかもデフォルトで5,000文字を超える長文ばかりになってきているので、若干ついて来ている人がいるのか、心配になっている楽太郎です。

自分のブログなのに、だんだん自分のことを書かなくなってきてますが、次第に「我」が削れてきているのを自分でも感じます。

 

日月神示の「下つ巻・第四帖」には「我が無くてもならず、我が有ってもならず」とあり、我欲は確かにないに越したことはないようにも感じるのですが、あまりにつるんとした人格になってしまうと、この凹凸だらけの人間社会でますますやっていけなくなるのでは、という不安もあります。

ただ「我がなくなる」というよりは、「自分」を出すことにそれほど興味がなくなってきた、という感覚に近いかもしれません。

 

さて、今日はとうとう2025年最後の日「大晦日」です。

世相を含めた現状に関しては、日を改めてまとまった記事にしたいと思います。

今回の記事は「今年一年を振り返る」とかにしようと思っていたのですが、久しぶりに絵を描くムードになってきたので、せっかくなので「日月神示」解説でお世話になっている、「天之日月神」様の想像図を描いてみることにしました。

 

 

以前、瀬織津姫様の想像図を描きましたが、まさか更にご縁が繋がり、日月神様のイラストまで描かせて頂く機会があるとは思いませんでした。

なかなかのナイスミドルに描けたのではないでしょうか。

 

「日月神示」の、あの忙しない文体からは似つかわしくない、立派な出立ちの神様を想像していますが、よくSNSでとんでもない性癖を晒しているクセのあるフォロワーが、オフ会で会ってみたら意外とマトモな人だった、みたいな感じかもしれません。

 

本ブログをご覧になられている方は、解説を通して「天之日月神」様が「伊弉諾命」と同一神であられるのはご存じのはずです。

従来の日月神示解釈では「国常立尊」とされ、啓示を与える「元津神」の正体が、実は国産み・神産みをなされた「伊弉諾命」であられるというのは、まさに「珍しいお方が出てきてびっくりじゃ」としか言いようがないのではないでしょうか。

 

そんな神偉い神様が、「日月神示」では人懐っこいオジサマの感じで、一から十まで色々と細かく教えて下さるのは勿体ない感じすらします。

普通ならドッシリ構えて人間を小手先で扱っていれば良いはずなのに、わざわざここまで視線を落として付き合って下さる「神様」という御存在は、とても愛おしいと感じずにはいられないのは、私だけでしょうか。

 

実は、伊弉諾様がこういった御顕現のなされ方をされる例は、「日月神示」以外にも確認出来たりします。

だいぶ以前「猿田彦大神の正体」という、かなりブッ込んだコラムを投稿したのですが、この記事での結論は「猿田彦大神=瓊々杵命=大国主命」まで話が進み、さらに古代出雲神の「八束水臣津野神(やつかみずおみつのかみ)」から「伊弉諾命」への同定を匂わせて終わりました。

 

この記事、今思うと不思議なのですが「日月神示」をあまりちゃんと読んでいない時期に書いており、その時には既に「伊弉諾命=瓊々杵命=大国主命」の比定が進んでいたことです。

記事を見返すと、江戸時代の伊達藩主の綱村が「塩竈神社」修繕事業の折、社に祀られている「塩釜明神」の由来を調べさせたところ猿田彦大神、事勝国勝長狭神、塩土翁神、岐神、興玉命、太田命の六座は同一神であると結論づけています。

 

この記事作成のために調べたサイトがたまたま記録に残っていて、ふと見直してみたところ、伊弉諾様は「昔からこういうお方なのだ」と思わされることがありました。

今回は、せっかくなのでそれを書いてみたいと思います。

 

参照したのは、三重県伊勢市にある「二見興玉(おきたま)神社」の公式サイトです。

二見興玉神社

 

かの神社は「猿田彦大神」を「興玉大神」としてお祀りしており、天孫降臨の折、猿田彦大神は瓊々杵命御一行を葦原中津国に案内し、その後に天細女命を伴って伊勢に帰り、この地に鎮座されたとのことです。

 

個人的に気になるのが、「相殿」に祀られているのが妃神の「天細女命」ではなく「宇迦乃御魂大神」であられることです。

「日月神示解説」では、「宇迦乃御魂大神=豊受大神」を「豊雲野尊=伊奘冉命」と比定しています。

神示とは全く関連が不明なところで、神話的一致を見るのは不思議な感じがします。

 

さて、二見興玉神社に「御鎮座伝記」という古伝が残されており、垂仁天皇の皇女、倭姫命が五十鈴の宮に滞在していた際、猿田彦大神が現れ「神宣」を託されたと言います。

これが大変興味深いので、抜粋してみます。

 

「吾是天下之土君也故号ニ国底立神一也

吾是応レ時従レ機比化生現之故号二気神

吾又根国底国与里鹿備来物仁合卒守護之故号二鬼神一

吾亦為二生物一仁授二興寿福一之故名二大田神一

吾能反二魂魄一之故号二興玉神一

悉皆自然之名也物皆有二効験一矣」

 

【上記HPに掲載の文語訳】

「吾は天下の大地主にして、土地を守るの主なり、故に国土の根底に立ちます神と名ずけたり

吾また時の必要に応じ、その場の機宣に従いて自在に出で現われ護りて、到らざる所なきが故に、気の神と名ずけたり

吾又大地心の国(根の国底の国)より悪鬼邪神の地表に出で来りて、大いに世を害い人を苦しめむと荒び、碍ぐる妖魔に相卒りつつ、その惨害を制禦ぎて、生民を護るが故に剛く畏き神と名ずけたり

吾又行き居る物の為に、生命と幸福とを授け与えて、その生を楽しみその寿を全からしむが故に、豊かに頼みある大田神と名づけたり

吾能く人の陽魂陰魄の去りて死なぬとする、その魂魄を引き反し身の体中府に留めて、蘇生らしむるが故に興玉神と名づけたり

是れ等の名はみな、悉く吾が徳化そのままより出でたる、自然の名にして人意をもって、ことさらに作り設けたる名にあらず、実績確守にして名目から之に従い居るものなれば、一切の地物に就き、その効験の確実なるをもって知るべきなり」

 

これを私が「口語訳」してみました。

「我は天下の大地主にして、土地を守る神である。ゆえに国底立神と名付けたり。

我はまた時に応じ、その場の機によって自在に現れ守護を与える。至らざる場所はないため、「気」の神と名付けたり。

我はまた、根の国底の国から現れ、この世に害をもたらす妖魔に相対して、その被害を抑え人民を守るがゆえに、強く恐れ多い神と名付けたり。

我はまた、生きる者に生命と幸福を授け、生を楽しみ天寿を全うできるように、豊かさをもたらす大田神と名付けたり。

我は魂が肉体から離れ、死なんとするのを留めおいて、甦らせるがゆえに興玉神と名付けたり。

これらの名は、全て我の神徳そのままであり、自然に名付けられた名であり、人々が作為をもって名付けたものではない。

それはこの神による霊験が、確実なものであるがゆえである。」

 

「日月神示」をお読みになられる方は、少しニヤリとなされたのではないでしょうか。

上から順に、「名付け」に対応する神名を挙げていきます。

  1. 国常立尊
  2. 伊弉諾命
  3. 素戔嗚命
  4. 太田命
  5. 興玉命

 

これは「塩竈神社由緒」にある「六所明神」の内訳に通ずるものを感じます。

また、「日月神示」では「天之日月神=国常立尊=伊弉諾命=素戔嗚命=大国主命」という図式が成立しているので、伊弉諾様の「オールキャストぶり」には頭が下がります。

 

私がこれを読み、一番「日月神様らしい」と思うのは、「全部オレなんだよ」みたいなことを言いたがるところです。

80年前に天明氏に神示を降ろした時だけでなく、垂仁天皇の時代でも倭姫命にそういう内容を伝えているというのは、こういうところが愛しいというか、変に人間らしいところが神様の魅力ある一面だと思います。

 

ご本人(神)は至って真面目なのでしょうが、何百年、何千年に渡って同じことをしているのがたまらなく好きです。

あと、何か不思議な感じがして面白いと思います。

 

さて、何げに妙な方向に話が進みましたが、日月神示の解説ではまだ扱っていない事柄がたくさんあるので、来年も引き続きやっていこうと思います。

最近は絵にも取り掛かれず、瀬織津姫命の「HARAEDO」も始められるのかわからない状態ですが、今はまず「道がない」状況では、走り始めてもすぐ立ち往生になるということかもしれません。

 

今はまず最初に「道」を作って、通れるような状態にすることから取り掛かっている段階なのだと思います。

というか、ランナーが舗装工事をしてから始めるマラソン大会など聞いたことがないのですが、そこまでしなければ新しい時代の生き方は切り開けないのかもしれません。

 

来年は実地のことを進めて、少しは稼げる環境にしたいと思いますが、それも神様の一存という感じです。

また来年も、「招神万来」の更新を続けていこうと思います。

読者の皆さん、この長文ブログを懲りずにいつも読んで下さり、ありがとうございます。

今年一年、お世話になりました。

前の記事「一厘」の仕組み

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