「神代」VS「人世」

楽太郎です。

世の中が、ますます騒然としてきました。
2025年は色々あると噂されてきましたが、一部のインフルエンサーの方はすでに「再生が始まっている」と仰っています。

その真偽はさておき、世はまだ崩壊期に差し掛かったばかりで、見た限りでは崩壊しきるまでだいぶかかるように思えます。
ある一つの大企業が壊れ切るのでも、2025年以内に納まるとは言えないかもしれません。

確かに新しい芽は芽吹きつつあるかもしれませんが、それを踏み荒らす環境は何一つ変わっていません。
世の中は、混沌としてきてるだけで1ミリも良くなってはいないのが実感です。

世界中の戦争も、依然と続いています。
ウクライナ侵攻に関して、私は静観しています。
あれはDSとロシアの正義の戦いだと仰る方もいます。

しかし、あの戦争はウクライナという小国がいかにNATOを後ろ盾にしようと、ロシアが脅威を感じて侵攻を開始する理由にはなりません。
ロシアが戦争をしたくなければ戦線を撤退し、現在の掌握地域を交渉材料にして和平を結ぶことは容易なはずです。
何故、国家が崩壊寸前になっても戦争を続けなければならないのか。私には、「戦争をすること」自体が目的のように思えてなりません。

転じてウクライナ軍は、西側諸国から資金援助や武器供与を受けつつ、新兵器の開発を進めています。
私は、「新しい戦争形態の確立」というのがこの戦争のメインテーマなのではないかと考えています。

アメリカ大統領にトランプ氏が返り咲き、アメリカ国内も騒然として来ました。
ロサンゼルスの山火事や飛行機の衝突事故、あくまで私の直感にすぎないのですが、「よくこれほど堂々と証拠隠滅や暗殺ができるな」と思います。

テックバブルは、全く衰えを見せません。
トランプ大統領就任時に、背後にはマグニフィセント7の壮々たる面々が並んでいました。
トランプ大統領は、どう見てもDSの息のかかった大富豪たちと、米国のための取引をしたのではないでしょうか。

DSには「軍事産業系」と「金融系」「テック系」「医療・製薬系」の、主に4つの流派があるように見えます。
軍事産業はしばらく戦争が続く以上は安泰でしょう。製薬産業も、疫病には事欠かない世相です。米テックに対する投資は金融が支えていますが、金融システムはもう持たないと思います。
中国の経済危機と米国の負債、世界中の国家的デフォルトの可能性、それらが瓦解する寸前なのは手に取るようにわかります。

しかし、この経済危機の中で、特にハイテク分野以外で外貨を稼ぐ手段のない米国は、やはりビッグテックに依存し続けるしかないのではないでしょうか。

トランプ大統領は、FRB議長のパウエル氏とは犬猿の仲だと言われています。
ただ、アメリカ経済の生命線を握っているのはFRBなので、下手にバブル崩壊の引き金を引けば、共和党の支持が落ちるのは明白です。
だからこそトランプ氏はバブル崩壊を避け、本気で経済をソフトランディングさせたいはずです。

その鍵となるマグニフィセント7は、今では世界中のデジタル産業を牛耳り、今後はAI分野でも覇権を握るものと予想されます。
アメリカとEUの仲の悪い理由の一つが、EU圏内ではIT産業が軒並み米国テックに潰されてしまうため、IT分野が成長しないからです。
米国テックは、スマホやPC、AIのプラットフォームを掌握する限り、とりあえず外貨は自由に稼げる状態を維持し続けるでしょう。

それに加え、近年米国テックが開発を進めている分野は生体デバイスと不老不死技術です。
これには日本政府も「ムーンショット計画」として一枚噛む、きな臭い分野でもあります。
これは金融システムが崩壊した後の、DSの新たな支配構造の一部であるような気がしてなりません。

人々はデバイスによって繋がり、やるべきことはAIがサポートしてくれ、お金を稼ぐためにハイテクを用いて、病気も忽ち治る不死の身体を手に入れる。

それはまさに「神のいない世界の楽園」です。
神の代わりにAIがあり、AIの上に超富裕層がいるわけです。
これこそ「人世」の最終形態であり、人間は一切の努力や悩みから解放される代わりに、魂の自由を失うのです。

この世界は、もう目前でしょう。
しかし、これを本物の「神様」はどうご覧になっているのでしょうか。

この世は、魂の修行として生まれてくる場所です。
今生が楽しかなく、あるいは楽を得るための地獄がある世界で、税金のようなサブスクを払うために働き、救いの道がハイテクを使うことだとしたら、どうでしょうか。

人々は、神様の声を聞こうとはしないでしょう。
人生の答えを全てテクノロジーが握っているのですから、誰もがお金を払って解決したいはずです。
しかし、それだと魂の修行にはなりません。

少なくとも私には、自分自身を見つめ才能を伸ばし、目に見えない世界を信じて自由を掴み取るよう、神様は促してこられます。
神様が「イーロン・マスクを信じればあなた方は救われます」と仰ったことは一度もありません。

私は、これが答えなのではないかと思います。

これからの世がどういう世界になるのか、私には予想がつきません。
私の勝手な正義が通用することのない世界でも、私は構わないのです。
しかし、目に見えない存在や神々、人間の尊厳や自由が貶められる世界であってはならないと思います。

米国テックの権現たる生成AIを、私が蛇蝎の如く嫌うのは、あれが「人間の努力や才能を嘲笑う」用途にしか使われていないからです。
魂の発露である才能は、神様が一人ずつお与えになった恩寵とも言えます。
「お金を払えば才能などいらない」というアイデアは、私には到底受け入れることができません。

神様はその光景をどうご覧になっているかは存じませんが、私はこの世の理と神を信じます。
人の支配する世界は、やはり人が君臨するためにあらゆる行いを人に強いる世界なのです。
そこに魂の自由はないからこそ、私は神様のいる世界に人を連れていきたいのです。

現在の浄化と立て直しの波が、どこまで進むのかはわかりません。
ただ、支配者が古い人間から新しい人間に変わっただけでは、この世の地獄はまだまだ続きます。
やはり、人間の上には神様に居てくださり、自然や動物と隣り合って生きるのが人間という存在だと思います。

私は、その時代が来ることを願って止みません。